大変なのは高卒の就活だけではない日本

高卒から就職を目指す人は、秋からが本番となります。2007年を境に就職率も求職数も若干下降傾向にありますが、2009年で1.72倍の求人倍率になっています。急激に冷え切った経済状況で、失業してしまった大人の有効求人倍率は0.5倍を下回っている現状です。つまらない就職活動のイメージもあるかもしれませんが、生活のかかっている親世代では、失職するともっと大変な状況が起きています。就職活動に悩んでいる自分がいると、周りは見えないものですが、顔を上げてぐるっと見回してみましょう。

求人には地域差があり、北陸の方は好調なようですが、北海道と九州・沖縄は大変なようです。沖縄では学校ごとにジョブサポーターさんを採用して、日ごろ企業とはつきあいのない先生の代わりに高校生の職探しを手伝ったりしています。高校の就職活動は、学校から紹介されたところに面接にいったり、学校の推薦を受けたりと学校を経由したものが多いので、高校から就職を考える皆さんは、学校生活が大切ですね。また先に就職した先輩の働きぶりも大切なことになっています。

みんなの憧れの職であっても、本人は妥協していることもある

高校からの就職で、日本の中で目立つのはプロ野球への道。高校から就職すると考えると、あわよくば億単位の破格の金銭が動きます。みごとプロ野球へ入ることのできた彼らは、中学・高校とどのように生活してきたでしょうか。

プロを目指す高校生は、長い野球練習時間を費やして、名門ならまず、チーム内の競争があり、日々のトレーニングに負けない体作りをしています。犠牲になることもたくさんありながら、希望の道へとたゆまぬ努力をすることで、やっとプロ野球選手になれそうだとなります。

ところが、そのような日々の練習を積み重ねてきても、ドラフトという大人の制度で、入団する球団は自分で決めることが出来ません。彼らの日々の努力を思うと、理不尽な制度だと思うところもありますが、選ばれた高校生は自分の中で折り合いをつけてプロ野球団へ就職していきます。

つきたい仕事に就くためには、受け入れなければならない壁も存在しているんですね。それでもステップアップのために、妥協して頑張っていく高校生の姿には、大人は精一杯エールを送っています。そして、卑屈になりすぎないことで彼らはさらに人間としても成長していくようです。

何をしたいか分からないなら大学より就職を選ぼう

プロスポーツの世界は別格としても、希望の仕事に就くというのことは、大学卒であっても、専門学校卒であっても、またそれなりの腕や技術を身につけた人でも、全員がかなえられることではありません。

そんな中「新卒」という立場は数少ない待遇のいい就職のチャンスと言えます。経験がなくても就職できるのですから。

また大学卒業して、希望の会社に就職できても、希望の仕事を出来るとも限りません。ひとつの企業が順調に動くには、花形の職種もあれば地味な作業を強いられる職種も存在しています。

高卒で就活し、どこに就職することになっても、まずは続けることを目標に努力を惜しまないことです。のんびり大学に通っている学生には身につかない社会性が備わります。不満なら何が不満なのか、働きながら分析してみてください。そして、ああ自分がやりたかっかたのはこういうことだったと分かってきたら、今の仕事をしながら、次へのスタートを切っていいのです。専門学校へ行くお金を貯めて勉強するのもよしです。今はインターネットがありますので、身近に学校がなくても勉強を始めることが出来ます。海外へ行きたいならその資金をためてみましょう。今すぐ足りないならどういう方法があるのか調べましょう。一つ一つの行動があなたの血や肉となります。粘り強い人間になりましょう。勝手ながら、高卒で就活されるみなさんの成功をお祈りしています。

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