生命保険の見直しで、一番ワリがあうのは「払済」
生命保険の見直しで、一番ワリがあうのは「払済」手続きをすることです。
払済とは今まで支払ってきた保険料の中に、終身といって解約したり満期の時期に戻ってくるお金がある契約の場合に、その戻ってくる保険を将来の将来分の支払にあてて、今後の保険料を支払わないことになる手続きです。家計の保険料負担は減り、それなりの保障が残ります。
私の生命保険は、「お宝保険」だったが・・・
私の加入していた生命保険は、俗に言われる「お宝保険」でした。しかも1000万円の保障のうち、1000万円分全てが終身保険という保険で支払の終わったときには、以後の支払はナシで終身保険にするか、年金として受け取るかを選択できる保険でした。これに1日5000円の入院費用(古いですから5日目からです)がついて、年間115,000円です。当時の大手生命保険会社のご案内パンフレットによると、25年の支払をした後には、将来にわたって「素晴らしい配当金」か「素晴らしい年金」がもらえる!ことが保障されているかのような設計書でした。。。週刊誌の「生命保険特集」にも「お宝保険」といわれ、解約をするのは損だとまで思わせる論調でした。。。
バブルが崩壊し、デフレがやってきました。住宅ローンもあるし、住宅ローンには生命保険もついている、生命保険は見直すときだ!と思ったとき、1000万円の死亡保障と古いタイプの入院特約で年間10万円を超える保険料は高いだろうと感じました。掛捨てタイプの3倍は支払っています。独身時代にお気楽に入っていた保険です。「お宝保険」といわれています。見直しは不要・・・と考えておりましたが、保険証券の解約保険金の欄に記載されている額が思いのほか少ないことに気がつき、あらためて設計書とあわせて見直してみました。今度は生命保険を私よりずっとご存知の方に相談しました。
すると、あのすばらしい設計書は、今の時代には絶対に認められないであろう眉唾な設計書であることが分かりました。大地○○さんの写真入のレインボープランの設計書の方、注意してみてください。死亡保険の配当金は全て運用によるものですし、年金の上乗せ部分も配当によるものです。年金払いの場合にはあきらかに誤解してしまう記載方法です。小さな文字で「変動する可能性がある」とうたわれていました。
かくして「お宝」生命保険は払済手続きへ
本当にがっかりした私でしたが、この生命保険の見直しに着手することにしました。1000万円の補償を減額して、払い続けていくこともできたのですが、すでにローンの保険があるので一気に支払い保険料がなくなる「払済」で計算してもらいました。通常営業の方は自分の手数料がなくなる申し出にはすぐ行動してくださるものではありません。私の場合は、まず相談したときと同じように、保険証券と設計書を手に相談するところからはじめました。先の相談で予備知識はありましたし、あせらず話ました。職員の方も「昔はこんなだったっけ。これでは誤解されるのも仕方ないね。」という感じで、まずいという顔色は出さずに別れました。年払いの支払の時期が来たときにあらためて、相談し、払済を申し出たところ、俊敏に書類を作成してくれました。
すでに20年以上の支払期間が経過していたため、私の保険は1000万円の死亡保険金と入院1日5000円から死亡保険金890万円の終身死亡保険という、思いのほか保障の高い保険になって残りました。入院の保険はいまどきのものに変更したかったところですし、死亡保険金の差額110万円もローンの保険がありますから気になる差額でもありませんでした。設計書にだまされた気持ちで一杯だったのですが、営業職員の方は結構いい生命保険をすすめてくれていたんだなあと最後は感謝の気持ちも芽生え、手続き時にはお礼もいえたので、「今後も保険金額は安くしていけるからね」とアドバイスいただきました。
保険料の年払い分10万円が浮き、890万円の保険が残り、結果には満足しました。生命保険の見直しは「お宝保険」にも踏み込むことが大事で、終身保険金額が大きい場合は払済保険に変更しても、結構保障が残ることを学びました。
ほかにも生命保険の見直しができるかな
入院特約つきの生命保険を、払済にしたことで、入院の保障がなくなりました。入院保障については、ほかの保険で手当てする必要が残りました。