生命保険見直しのきっかけは「転換」のオススメだった
生命保険の見直しに初めて手をつけたのは、結婚して間もなくの頃で、夫の生命保険を確認させてもらった。若いのにずいぶんと割高だなあと思っていたところへ、よりによってM生命から、「転換」のおすすめがあったからだ。ライフアカウントという新商品ができたときで、「ご結婚で見直しを・・・」という手法である。ライフアカウントは月払いが3万円ほどになる。高い。当時のM生命はあぶないという噂もあったが、営業の方が義母の知人ということで、解約はできないなあとあきらめていたのに、「転換」のご案内である。相手が義理をつかって手を出してきたのだから、こちらも上手く応戦せねばという気になった。
生命保険の『生存給付金』は呼び水
18歳からの契約というのに、月払いで14,574円という高額の支払だったので、すぐに自分の支払と同じように年払いにはしていた。1か月分近くはお安くなるからである。それでも10万円を超えている。彼の契約内容は、
・終身契約(解約金がある死亡保険)100万円 月当たり928円
・定期保険特約(ほとんど解約金はない死亡保険)1700万円 月当たり4,573円
・生存給付金(死ねば保険金、生きていれば3年ごとに給付金20万円)200万円 月当たり6,392円
・そのたもろもろ入院5000円などなど 月当たり 2,681円
である。
私は「生存給付金」にひっかかった。給付金の類は、自分でその保険料を支払っていることが多いからである。3年ごとに20万円もらえるが、それに支払っている月あたりの保険料は、6,392円となっている。
6,392円 × 12ヶ月 × 3年 = 230,112円
ウン?23万円支払って20万円もらっているのか?
差額の3万円(年あたり1万円)で200万円の補償を買っているとはいえるが、これを定期保険特約で加入すれば年額は3,300円程度のはずで、年あたり6,700円ほど割り損に加入していると思われた。これは販売戦略上の「生存中にボーナスもありますよ」という呼び水でありながら、実は加入者が損をしているという、よろしくない特約の一例だ。
生命保険の見直しは落ち着いて
生命保険は本人が見直し手続きする必要があるし、説明しても面倒だし、何より母親の知り合いだからと嫌がる可能性はたくさんあった。そこで私は、夫に「(生存給付金の支払分)その分生活費にまわすほうが、毎月のお小遣い減らさないで済むよ・・・。」と告げて、やる気を出させることに成功し、無事、特約の一部解約という方法で保険料の見直し、減額に成功した。営業の方は夫に「ウチの営業になれるわね」と言っていただいたそうである。
この通り、生命保険の「生存給付金」は一部解約できるので、高いから解約!といって全部解約しようとすると損をしたり、営業職員からの猛烈な抵抗にもあい、ストレスが多くかかる場合もあるので、見直しも工夫するといいと思います。
とはいえ、そんな方法分からないよという方は、相談無料のファイナンシャルプランナー(FP)なども利用して生命保険を見直すのがいいと思います。なるべく多くの保険を扱えたり、中立の立場のところへ相談してください。保険会社お抱えのプランナーや窓口への相談はくれぐれもなさらないようお願いします。