シュタイナー幼稚園への入園が全てではない

シュタイナー幼稚園は多くはありません。自分の住む地域にシュタイナー幼稚園がないことの方が多いです。けれどもシュタイナー幼稚園が全てではありませんよね。むしろ、シュタイナーの思想で言えば、シュタイナー幼稚園に入れるだけがすべてではないはずです。

シュタイナー的に過ごせますか?

シュタイナー教育では0歳から7歳までの幼児期を夢の中の世界と表現しています。

シュタイナー幼稚園のまわりでは、園生が「昭和30年代の日本の子供のようだ」と評されることがあるのだそうです。

今の時代と比べれば、何もないように感じる時代の子供たちが,光輝く存在に見えるのが今の時代なんですね。現代の若い親世帯なら、意識的に不便にすることになるのかなと思います。

シュタイナー教育の本を読んでどんなに知識を得ても、シュタイナー幼稚園に入れても、帰ってくる我が家や親が変わらないと、結局は子供の混乱を招くことにもなるでしょうし、せっかくシュタイナー幼稚園に入園させたのに効果を感じない・・・と不満に思ってしまうかもしれません。

シュタイナー幼稚園に行けば、親にも積極的に関わりを持たせられることになるでしょう。幼稚園がない場合は、親がまず変わり、親が環境を整えてやることで、シュタイナー教育を受けたような「光り輝くわが子」に出会える可能性が増えていきます。

こどもは進化したおもちゃや早期教育の中ではなく、お手本を自分で体験するという模倣の中で、想像力と集中力、そして忍耐力を身につけていきます。シュタイナー幼稚園だけではなく、というよりも、先に親のシュタイナー教育が大切です。

シュタイナー的要素は日進月歩で取り込まれています

シュタイナー幼稚園がないと悲観する必要はないと思います。

我が家は東京の私立保育園を利用させていただきましたが、今更ながらシュタイナー教育の本をひもといてみると、そこには共通する事柄をたくさん見出すことが出来ました。それはシュタイナーに限らず、モンテッソーリであることもありました。

そちらの保育園では、既製品のおもちゃは年々減っていき、木製の積み木のような玩具が増えていきました。あかちゃんから指先を使って遊ぶおもちゃを、粉ミルク缶を使ってお手製で作られていました。3歳から6歳までは同じ職員の方が担任してくださいました。公園清掃など奉仕活動を子供たちに経験させてくださいました。これらを働く親が預ける保育園で実践してくれているのでした。「なるだけ親の手間のかかることはして欲しくない」と考える親御さんもいるなかでの実践は骨の折れる仕事かと思いますが、草の根運動のように広がっているのがシュタイナーでありモンテッソーリであるのでしょう。

我が家にちょうどいい「シュタイナー幼稚園」を見つけましょう

シュタイナーの看板を掲げていなくても努力を惜しまず、日本の状況に合わせて、できる限りのことをやって行こうと取り組まれているところは、たくさんあるのだと思います。親がシュタイナー教育を理解していれば、7歳までの子供なら近しい環境において育ててやることが出来るように思います。

自分の家族の置かれている状況を確認し、幸いシュタイナー幼稚園へ通うことが出来る環境にあるならば、そこへわが子を通わせ、自分も成長させていただくのもよし。ぜひその素晴らしさをわが子から周りの方へ影響の輪を広げてあげて欲しいです。

また、シュタイナー幼稚園がないならないで、親が学び、シュタイナーを親が模倣し、それを子に模倣させましょう。自分の足で幼稚園・保育園をみてまわり、自分の家族の子育てにちょうどいい「シュタイナー幼稚園」を見つけましょう。


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